毎日着る制服だからこそ、クリーニング代は家計に直結する切実な問題ですよね。「この料金って高いの?安いの?」と迷いながら、言われるがままにお財布を開いていませんか。実は、出すお店やタイミング、オプションの選び方一つで、年間数千円の差が出ることも珍しくありません。国家資格を持つクリーニング師であり、二児の母でもある私が、2025年の最新相場と、無駄な出費を抑えて制服を長持ちさせるプロの知恵を余すことなくお伝えします。
基礎料金 制服クリーニングの値段相場は?アイテム別に徹底解説
まずはここから!上着(ブレザー・学ラン)の全国平均と最安値ライン
制服クリーニングにおいて、料金の基準となるのが上着です。2024年から2025年にかけての最新相場で言うと、大手チェーン店では700円から950円前後が最安値ラインとして設定されています。一方で、個人経営のお店やデパートに入っているような高品質店では、1,200円から1,500円ほどが平均的です。
私が経営する店でもそうですが、上着は「肩のライン」と「襟の立ち上がり」が命です。安さだけで選ぶと、プレス機でぺちゃんこに潰されて返ってくることもあるため、値段の安さだけでなく、店頭に飾られている仕上がり品を見て、ふっくらしているかどうかが適正価格を見極めるポイントになります。
ズボン・スカートの料金相場|プリーツ(ヒダ)の数で値段は変わる?
次に頻繁に出すことになるズボンやスカートですが、こちらは一般的に500円から700円程度が相場です。学生ズボンは比較的安価ですが、注意が必要なのは女子学生のプリーツスカートです。
実は、ヒダの数によって料金が変わるお店と、一律料金のお店があります。昔ながらの個人店ではアイロンがけの手間賃としてヒダ一本につき数十円を加算するケースもありましたが、現在は多くのチェーン店で「ヒダ20本まで一律」といった設定が増えています。ただし、ヒダが取れかけている場合の「折り目加工」は別料金になることがほとんどですので、受付で確認が必要です。
意外と盲点!ネクタイ・リボン・校章などの小物類にかかる追加料金
見落としがちなのが小物類です。ネクタイやリボンは300円から500円程度かかります。「小さいから安い」と思われがちですが、シルク素材などが使われている場合もあり、実は紛失リスクも高いため管理コストがかかるのです。
また、校章や金ボタンが「取り外し式」の場合、付けたまま出すと破損のリスクがあるため、お店側で保護したり一度取り外したりする手間賃(装飾品加算)が発生することがあります。少しでも安く済ませたいママは、受付に出す前にボタンや校章を自宅で外してから持ち込むことを強くおすすめします。
上下セット割引はある?「一式」で出した場合の総額目安
多くの保護者の方が期待するセット割引ですが、常時行っている店は意外と少ないのが現状です。上着とズボン、あるいはスカートを上下セットで出した場合の総額は、チェーン店で1,200円から1,600円、個人店で2,000円前後を目安にしてください。
しかし、春休みや衣替えのシーズンには「学生服キャンペーン」としてセットで20%オフなどの割引を行う店舗が一気に増えます。このタイミングを逃さないことが、年間コストを下げる最大の鍵となります。
業者選び ここぞという時の「出し方」で1円でも安く済ませる
狙うは「30パーセントオフ」以上!クーポンがない日は絶対に行くな
どうしても家で洗えない汚れや、衣替えの時期だけはプロに頼りましょう。ただし、定価で払うのは厳禁です。大手チェーン店では必ず「会員様限定ハガキ」や「アプリクーポン」「お誕生日割引」が存在します。
特に狙い目は、3月下旬と9月下旬の衣替えシーズン直後の「しまい洗いキャンペーン」です。多くの店で30パーセントから半額近い割引合戦が行われます。私は店主として言いますが、定価で持ってくるお客様を見ると「来週なら半額なのに」と申し訳なく思うことすらあります。情報は金なり、チラシとアプリは必ずチェックしてください。
「付属品」は家で外せ!知らずに取られる追加料金をカット
受付でよくあるのが、取り外し可能な「校章」「金ボタン」「リボン」を付けたまま出してしまい、追加料金を取られるケースです。これらは「装飾品扱い」や「保護手数料」として、1点につき100円から200円加算されることがあります。
出す前に自宅でプチっと外すだけで、数百円の節約になります。また、ベルトも同様です。これらは洗わなくても良いケースがほとんど。持っていく前の「外し忘れチェック」は、もっとも時給の高い節約作業です。
オプション勧誘は「笑顔で断る」が鉄則
レジに行くと「汗抜き加工はどうしますか?」「撥水加工はお得ですよ」と勧められますが、節約派なら基本コース(最安コース)一択で構いません。
なぜなら、普段から家で水洗いをしていれば汗汚れは溜まっていませんし、撥水効果も市販の防水スプレー(数百円で何着も使える)で代用可能だからです。店員もマニュアルで勧めているだけなので、「今日はいいです」と即答して大丈夫です。その500円を守りましょう。
業者比較 チェーン店 vs 個人店 vs 宅配|どこに出すのが一番お得?
大手チェーン店(ホワイト急便・ポニークリーニング等)の価格帯
大手チェーン店の最大の魅力は、やはり価格の安さと仕上がりの早さです。工場で一括集中洗いを行うため、コストを極限まで抑えています。標準コースであれば上着が数百円台で済むことも珍しくありません。
日常の汗やホコリを落とす定期的なメンテナンスとしては最適ですが、機械仕上げがメインとなるため、細かいシミや特殊な素材の風合い維持には限界があることも理解して使い分けるのが賢い方法です。
個人店(職人仕上げ)の相場|価格差には理由がある?
個人店はチェーン店の1.5倍から2倍の料金設定になることが多いですが、そこには明確な理由があります。それは「アイロン仕上げの技術」と「洗剤の質」です。
私たちが個人店としてこだわっているのは、アパレルメーカーが作った本来のシルエットを復元することです。特に受験の面接前や卒業式など、ここぞという場面では、襟の立ち上がりや袖の立体感が写真映りを左右します。大切なイベント前だけは個人店を利用する、という使い分けをおすすめします。
宅配クリーニングやコンビニ利用は割高?送料と損益分岐点を計算
最近増えている宅配クリーニングは、制服単体で出すと割高になります。送料が往復で1,000円以上かかるケースが多いため、制服1着のために利用するのは経済的ではありません。
損益分岐点は「5点パック」や「10点パック」などの詰め放題プランを利用する場合です。衣替えの時期に、家族のダウンジャケットやコートと一緒に制服を混ぜて出すのであれば、1点あたりの単価を抑えられるため、高品質なクリーニングを安く利用できる裏技になります。
学校指定業者と一般店、どっちが得か検証してみた
学校から配られるプリントに載っている指定業者は、学校割引が適用されているため、定価より1割から2割ほど安い設定になっていることが一般的です。
また、その学校の制服の素材や特徴を熟知しているという安心感があります。もしボタンが取れてしまった場合でも、指定業者なら同じ予備ボタンを持っている可能性が高いという隠れたメリットもあります。価格だけでなく、こうした補修対応力も比較材料にしてみてください。
オプション・加工 通常コースとデラックスの違いと追加費用
汗抜き(Wクリーニング)・撥水加工の料金相場|やるべきタイミングは?
成長期の子供たちは新陳代謝が活発で、制服は想像以上に汗を吸っています。通常のドライクリーニングは皮脂汚れには強いですが、汗などの水溶性の汚れは完全には落ちません。そこで推奨されるのが「汗抜き加工」や「Wクリーニング」です。
追加料金は500円から1,000円ほどかかりますが、これをやるべきタイミングは「衣替えで長期保管する前」です。汗が残ったままだと、半年後に黄ばみとなって浮き出てくるからです。逆に、毎週出すような定期クリーニングのたびに付ける必要はありません。
通常コースと高級コース(デラックス)の違い|値段に見合う価値はある?
デラックスコースにすると、洗い方がマイルドになり、職人による手仕上げの工程が増え、通気性のある不織布カバーで返却されます。料金は通常コースの倍近くになります。
普段使いの制服に毎回デラックス加工をする必要はありませんが、ウール100%の高級素材の制服や、何年も着て生地が弱っている場合には、生地へのダメージを抑えるためにデラックスコースを選ぶ価値は十分にあります。
インク・泥汚れ・油汚れ|有料シミ抜きの見積もり目安
食べこぼし程度の軽いシミなら無料で落としてくれる店が多いですが、ボールペンのインク、自転車のチェーン油、絵の具などは「特殊シミ抜き」となり、有料になるケースがほとんどです。
範囲や深さによりますが、500円から数千円の見積もりになることもあります。ここで大切なのは、自分で洗ったりこすったりせずに、そのまま持ち込むことです。いじればいじるほど汚れが繊維の奥に入り込み、シミ抜き料金が上がってしまうからです。
破れ・ほつれ・ボタン付け|修理(リペア)料金の相場表
ズボンの裾のほつれ直しは500円から800円、破れの補修(かけつぎ等の高度なものではなく、ミシンたたき)は1,000円からが目安です。ボタン付けは1個あたり100円から200円程度で行う店が多いです。
これらはクリーニングと同時に頼むことで、別々に洋服お直し店に持ち込むよりもトータルコストが安くなることが多いので、受付で必ず相談してみてください。
節約・頻度 クリーニング代を抑えつつ制服を長持ちさせるプロの知恵
そもそも制服はどのくらいの頻度で出すのがコスパ最強?
制服を長持ちさせつつ経済的な頻度は「1学期に1回(長期休みの前)」が最低ラインです。理想を言えば「月に1回」ですが、現実的には家計への負担も大きいです。
私がお店でお客様におすすめしているのは、汚れが目立ちにくい冬服は学期末に、汗をかく夏服は月に1回、というサイクルです。汚れを放置する時間が長いほど、生地の劣化が進み、結果的に買い替えのリスクが高まるため、最低限のメンテナンスコストは必要経費と割り切りましょう。
ウォッシャブル(自宅洗い)vs クリーニング|プロに頼むべき「ここぞ」のタイミング
最近の制服は自宅で洗えるウォッシャブルタイプが増えていますが、それでもプロに頼むべきタイミングがあります。それは「プリーツが甘くなってきた時」と「全体的にくたびれてきた時」です。
家庭用のアイロンでは、業務用のプレス機のような圧力と蒸気が出せないため、ピシッとした折り目を作るのが困難です。3回に1回はクリーニングに出す、あるいは衣替えの時だけはプロに任せるなど、ハイブリッドな使い方が最も賢い方法です。
「会員割引」や「学割キャンペーン」を狙え!一番安くなる時期はいつ?
クリーニング業界には明確な「安い時期」があります。それは3月下旬から4月上旬の「春の衣替えキャンペーン」と、9月下旬の「秋の衣替えキャンペーン」です。
この時期は会員向けにDMやアプリクーポンが配布され、30%オフや半額になることもあります。このタイミングで冬服をまとめて出し、撥水加工などのオプションも安くつけておくのが、年間を通して最もお得な利用法です。
クリーニング後のビニールカバー、そのまま保管はNG?長持ちさせる無料テクニック
これは声を大にして言いたいのですが、クリーニングから戻ってきたビニールカバーは、自宅に着いたらすぐに外してください。あのビニールはあくまで「運搬用の保護カバー」です。
つけたまま保管すると、中に湿気がこもり、カビや変色の原因になります。不織布などの通気性の良いカバー(100円ショップでも売っています)に掛け替えるだけで、次のシーズンまで制服をカビから守ることができます。これは0円でできる最大の節約術です。
トラブル・特急 「明日着たい」「失敗したくない」時の料金Q&A
「明日必要!」即日・特急仕上げの追加料金(割増料金)について
金曜日に持ち込んで土曜日に受け取りたい、といった急ぎの場合、店舗によっては「特急料金」として数十円から数百円の上乗せ、あるいは会員特典として無料で行う場合があります。
ただし、工場が稼働していない日曜や祝日を挟むと即日仕上げができないこともあるため、週末に出す際は必ず「仕上がり日」を受付で確認してください。焦って出すと、追加料金だけでなく、シミ抜きなどの丁寧な処理ができなくなるリスクもあります。
仕上がりに不満(テカリ・汚れ残り)がある場合の再仕上げは無料?
受け取った制服に汚れが残っていたり、プレスによるテカリが気になったりした場合、多くの店では「1週間以内」であれば無料で再仕上げを受け付けています。
ただし、着用してしまった後や、タグ(クリーニングのタグ)を外してしまった後は対応してもらえないことがほとんどです。受け取ったらすぐにビニールを外し、全体をチェックする癖をつけてください。
見積もりが高すぎた!受付後のキャンセル料はかかるのか
受付で計算してもらい、金額を見て「やっぱりやめます」とキャンセルすることは可能です。この時点では料金は発生しません。
しかし、一度預けて工場へ出荷された後や、洗いの工程に入ってからのキャンセルは、基本的に全額負担となります。見積もりに不安がある場合は、必ず「洗う前に連絡をください」と伝え、料金確定の連絡をもらってから作業を進めてもらうように依頼しましょう。これがトラブルを防ぐ自衛策です。

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