普段から私たちを優しく包んでくれるじゅうたん。しかし、素足で歩いたり、ペットと過ごしたりするうちに、汚れが目立ってきたり、気になるニオイがしてきたりすることはありませんか？
そんな時は、プロのクリーニングに出して、すっきりキレイにしたいですよね。でも、「クリーニングってどれくらいの費用がかかるの？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、じゅうたんのクリーニングについて、費用相場から、クリーニングの頻度、選び方、そしてクリーニング後の保管方法まで、詳しくご紹介します。
じゅうたんのクリーニング料金、どれくらいかかるの？
「そろそろじゅうたんをクリーニングしたいけど、どのくらい費用がかかるのか分からない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。じゅうたんのクリーニング料金は、じゅうたんの種類やサイズによって大きく異なります。
アクリルやポリエステルなどの一般的な素材のじゅうたんと、ウールやシルクなどの高級素材のじゅうたんでは、使用する洗剤やクリーニング方法が異なるため、料金も変わってきます。
一般的なじゅうたんの場合、2畳程度のサイズで、2,100円～という料金が相場です。ただし、これはあくまでも平均的な料金であり、お店やサービスによって料金は異なります。
高級じゅうたんと呼ばれる、中国やペルシアなどの手織りの緞通（だんつう）などは、素材が繊細でクリーニングが難しいことから、一般的なじゅうたんよりも高額な料金が設定されています。
じゅうたんの種類別の料金相場
複数のクリーニング店の料金を比較した結果、以下の様な料金相場が分かりました。
- 一般的なじゅうたんの場合
- 2畳以下：2,100円
- 2～3畳：3,400円
- 3畳以上：5,700円
- 高級じゅうたんの場合
- 1畳あたり：3,500円
防ダニ加工の重要性と料金
特に、小さなお子様やペットがいるご家庭では、ダニによるアレルギーが心配ですよね。そんな時に役立つのが、防ダニ加工です。
防ダニ加工は、じゅうたんに特殊な処理を施すことで、ダニの繁殖を抑制する効果があります。ダニは、アレルギーの原因となるだけでなく、アトピー性皮膚炎を悪化させる可能性もあります。そのため、防ダニ加工は、アレルギー体質の方や、小さなお子様がいるご家庭にとっては、とても重要なオプションと言えるでしょう。
防ダニ加工の料金は、1㎡あたり約500円が相場です。じゅうたんクリーニングと一緒に依頼することで、よりお得に利用できる場合もあります。
じゅうたんのクリーニング、どれくらいの頻度で頼めばいいの？
「じゅうたんをクリーニングに出したいけど、どのくらいの頻度で頼めばいいの？」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
一般的に、じゅうたんのクリーニングは、年に1回が目安と言われています。特に、梅雨時や冬場は、湿気や暖房の影響でダニが繁殖しやすいので、この時期にクリーニングに出すことをおすすめします。
なぜ年に1回のクリーニングがおすすめなのか？
ダニの繁殖を防ぐため
じゅうたんには、目に見えないほどの小さなホコリや髪の毛、食べこぼしなどが溜まりやすく、これがダニのエサになります。ダニは、一年を通して繁殖するため、定期的なクリーニングで、ダニの発生源となる汚れを取り除くことが大切です。
アレルギー対策
ダニの死骸やフンは、アレルギーの原因となることがあります。アレルギー体質の方は、特にこまめなクリーニングを心がけましょう。
じゅうたんの寿命を延ばす
汚れを放置すると、じゅうたんの繊維が傷んでしまい、寿命が短くなってしまいます。定期的なクリーニングで、じゅうたんを長持ちさせることができます。
じゅうたんをクリーニングに出す前に知っておきたいこと
せっかくクリーニングに出すなら、じゅうたんを美しく蘇らせてほしいですよね。でも、じゅうたんの種類や汚れ具合によって、適切なクリーニング方法が異なります。じゅうたんをクリーニングに出す前に知っておきたい注意点についてご紹介します。
じゅうたんの素材を知る
じゅうたんの素材は、ウール、コットン、ナイロン、ポリエステルなど、実に様々です。素材によって、耐久性や汚れに対する強さが異なり、適切なクリーニング方法も変わってきます。
例えば、ウール素材のじゅうたんは、高級感があり、保温性が高い一方で、デリケートな素材のため、専門のクリーニングが必要な場合があります。一方、ナイロン素材のじゅうたんは、耐久性が高く、家庭での洗濯も可能なものが多くあります。
また、緞通のように非常に高価なじゅうたんは、専門のクリーニング業者に依頼することがおすすめです。
タグのチェックが重要！
じゅうたんには、その素材やお手入れ方法が記載されたタグが付いていることがあります。このタグは、じゅうたんの寿命を左右する大切な情報源です。
タグが付いている場合
タグに書かれている内容をしっかり確認しましょう。水洗いOKかドライクリーニングのみか、漂白剤の使用可否など、様々な情報が記載されています。これらの情報をクリーニング店に伝えることで、最適なクリーニング方法を選んでもらうことができます。
タグが付いていない場合
タグが見当たらない場合は、購入時の製品説明書を探してみましょう。説明書が見つからない場合は、購入したお店に問い合わせて、じゅうたんの素材やお手入れ方法について尋ねてみましょう。
汚れがないか念入りにチェックする
「いつも掃除しているのに、どうしてこんなところにシミが？」
実は、私たちが気づかないうちに、じゅうたんには様々な汚れが付着していることがあります。例えば、ペットの足跡、食べこぼし、飲みこぼし、花粉、土など。特に、ソファの下や家具の裏側などは、普段目にすることが少ないため、汚れが溜まりやすい場所です。
もし、じゅうたんにシミを見つけたら、そのシミの種類をできるだけ特定するようにしましょう。コーヒー、ワイン、油など、シミの種類によって適切な処理方法が異なります。
なぜシミの種類を伝えることが大切なのか？というと、シミの種類によって、適切な処理方法が異なります。
例えば、コーヒーのシミは熱湯で洗うと効果的ですが、油汚れには逆効果です。シミの種類を正しく伝えることで、クリーニング店は適切な洗剤や処理方法を選択し、より効果的にシミを落とすことができます。
じゅうたんの「ほつれ」もチェック
ペットがいたずらをしてしまったり、お子様が遊んでいる際に引っ掛けてしまったりと、じゅうたんがほつれてしまうことは、決して珍しいことではありません。
もし、じゅうたんにほつれが見られる場合は、そのままクリーニングに出してしまうと、クリーニングの際にほつれがさらに進んでしまう可能性があります。
大きなじゅうたんのクリーニング、どうやって頼めばいいの？
「じゅうたんをクリーニングしたいけど、お店まで運ぶのが大変…」と悩んだことはありませんか？特に大きなサイズのじゅうたんは、持ち運ぶのが難しく、クリーニングを諦めてしまう方もいるかもしれません。
しかし、ご安心ください。近年では、自宅にいながら手軽にじゅうたんのクリーニングを依頼できるサービスが充実しています。
大きなじゅうたんを持ち運べない場合の解決策
じゅうたんを持ち運ぶのが難しい場合、以下の方法があります。
クリーニング店の集配サービス
多くのクリーニング店では、有料で集配サービスを行っています。自宅まで来てくれて、クリーニングが終わったじゅうたんを再び自宅まで届けてくれるので、とても便利です。
宅配クリーニングサービス
ネットで簡単に注文できる宅配クリーニングサービスもおすすめです。自宅からクリーニング店へじゅうたんを発送し、クリーニングが終わったら自宅へ届けてくれます。地域に関係なく利用できるため、非常に便利です。
じゅうたんクリーニングで絶対つけたいオプション
じゅうたんクリーニングのオプションには、様々なものがありますが、その中でも特に人気なのが「防ダニ加工」です。
なぜ防ダニ加工が人気なの？
それは購入時の防ダニ加工の効果が永久ではないからです。
じゅうたんを購入する際、防ダニ・抗菌加工が施されているものを選ぶ方も多いでしょう。しかし、これらの加工の効果は永久ではありません。時間が経つにつれて効果が薄れてしまうため、定期的なケアが必要です。
クリーニングのタイミングで追加するメリットとして、じゅうたんが汚れてクリーニングに出すタイミングで、防ダニ加工を追加すると、より効果的にダニを防げることが挙げられます。特に、小さなお子様やペットがいるご家庭では、ダニによるアレルギーが心配な方も多いでしょう。
ところで、防ダニ加工って、安全なの？
防ダニ加工に使用される薬剤は、昔のように強い殺虫剤ではなく、ダニが嫌がる成分（天然の忌避剤など）が使用されているものがほとんどです。そのため、人体への影響が少なく、赤ちゃんやペットがいるご家庭でも安心して利用できます。
クリーニング後のじゅうたん、正しい保管方法は？
クリーニングから戻ってきたばかりのじゅうたん。大切に保管して、また気持ちよく使いたいですね。でも、具体的にどうすればいいのか、少し迷ってしまう方もいるかもしれません。クリーニング後のじゅうたんの正しい保管方法について、詳しくご紹介します。
ビニールから出す
じゅうたんは、サイズによって畳まれたりロール状にされ、ビニールで包まれて戻ってきます。まず、このビニールをすぐに取り除きましょう。ビニールの中に湿気がこもり、カビや臭いの原因になることがあります。
状態を確認
じゅうたんを広げて、汚れが残っていたり、シミになっていたりしないか、丁寧に確認しましょう。もし、気になる点があれば、すぐにクリーニング店に連絡しましょう。
風通しの良い場所で干す
クリーニング後も、じゅうたんの奥まで完全に乾いていない場合があります。特に梅雨時期など、湿度の高い時期は、風通しの良い日陰で、じゅうたんを十分に乾燥させましょう。
たたみジワを防ぐためにロール状に
乾燥させた後は、じゅうたんをロール状に巻きます。この時、小さいじゅうたんでもロール状にすることで、折り目がつきにくくなり、見た目が美しく保たれます。
ほこりよけと虫除け対策
ロール状にしたじゅうたんは、緩く紐などで縛り、立てかけて保管します。この際、不織布製のカバーや大きな布をかけておくと、ほこりがつきにくくなります。
さらに、防虫剤と乾燥剤を一緒に保管することで、ダニやカビの発生を防ぐことができます。防虫剤は、天然成分のものや、クローゼット用のもので構いません。乾燥剤は、シリカゲルなど、吸湿効果の高いものがおすすめです。
家でじゅうたん保管したくなければクリーニング店の保管サービスが便利！
季節ごとにじゅうたんを替えているご家庭では、クリーニングに出したじゅうたんの置き場に困ってしまうことがありますよね。特に大きなサイズのじゅうたんは、場所をとってしまい、収納場所に困ることも。
そんな時に便利なのが、クリーニング店の保管サービスです。クリーニングに出す際に、一緒に保管サービスを依頼することで、次のシーズンまでじゅうたんを預かってくれます。
じゅうたんの種類やサイズによっては、保管できない場合もあるので事前に問い合わせておくとよいです。
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