梅雨の時期や突然の雨に備えて、カッパやレインコートは必需品ですよね。しかし、普段使いの洋服と比べると、お手入れの方法が少し複雑な印象があるかもしれません。
実は、カッパやレインコートも、正しい方法で洗うことで、長く清潔に保つことができます。今回は、自宅でカッパやレインコートを洗う方法と、注意すべき点について詳しく解説します。
カッパは洗濯必要?洗濯機で洗っていいの?
雨の日のお出かけに欠かせないカッパ。でも、洗濯の必要性ってあまり意識していませんか?実は、カッパはこまめな洗濯が大切なんです。今回は、カッパを洗濯する理由や、正しい洗い方についてご紹介します。
なぜカッパを洗濯する必要があるの?
カッパを洗濯する理由は大きく分けて3つあります。
汚れの蓄積
雨水には、ホコリや花粉、排気ガスなど、様々な汚れが含まれています。これらの汚れがカッパに付着し、放置すると生地を傷める原因になります。また、汗や皮脂汚れも付着し、不快な臭いの原因となることも。
機能低下
汚れが蓄積したり、乾燥が不十分だったりすると、カッパの撥水性や防水透湿性が低下します。撥水性が低下すると、水が生地にしみ込みやすくなり、服が濡れてしまう原因に。防水透湿性が低下すると、ムレやすくなり、快適性が損なわれます。
変色
酸性雨などによって、カッパが変色してしまうことがあります。特に、色の薄いカッパは変色しやすく、見た目が悪くなってしまいます。
カッパのお手入れ、洗濯表示を見てみよう!
雨の日のお供、カッパ。長く愛用するためには、正しいお手入れが大切です。特に、洗濯方法を間違えると、カッパの機能が損なわれてしまう可能性があります。
洗濯表示ってなに?
カッパのタグに付いている洗濯表示は、その衣類の適切な洗い方を教えてくれる大切なサインです。2016年12月に洗濯表示が改定されたため、新しい表示と古い表示の両方を知っておくと便利です。
カッパ洗濯する際の注意点
カッパを長く愛用するためには、正しいお手入れが大切です。ここでは、カッパの洗濯方法について、洗剤の選び方から洗濯の手順、そして注意点まで詳しくご紹介します。
カッパを洗濯する前に、必ず洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示には、洗濯機での可否や、使用できる洗剤の種類などが記載されています。
洗濯機で洗う場合も手洗いする場合も共通して、ファスナーやボタン、マジックテープは全て閉じてから洗うようにしましょう。これにより、生地同士の摩擦が減り、ダメージを最小限に抑えることができます。
汚れが気になる部分の事前処理をする
襟元や袖口など、汗や皮脂が付きやすい部分は、洗濯前にしっかりと汚れを落としましょう。
汚れがひどい場合は、洗剤の原液を直接汚れにつけ、しばらく置いてから洗うと効果的です。
頑固な汚れや黄ばみには、液体酸素系漂白剤がおすすめです。ただし、洗濯表示で「漂白剤不可」と記載されている場合は使用できません。
カッパを洗濯機で洗う時のコツ
カッパを長くキレイに着続けるためには、正しい洗濯方法が大切です。特に、洗濯機で洗う際は、いくつかのポイントを押さえることで、カッパの機能を損なわずに清潔に保つことができます。
洗濯ネットに入れる
カッパを洗濯機に入れる際は、必ず洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。洗濯ネットに入れることで、カッパが洗濯機の中で他の洗濯物と直接擦れるのを防ぎ、生地の傷みを軽減することができます。
洗濯ネットの選び方にもコツがあります。大きめの洗濯ネットを選ぶことが理想的ですが、カッパを何度も折りたたんでしまうとシワになってしまうため、2つ折りもしくは3つ折りに畳んで入れるのがおすすめです。
洗濯コースを選ぶ
洗濯コースは、カッパの素材や洗濯表示に従って選びましょう。一般的には、弱水流モードや手洗いコースがおすすめです。これらのコースは、衣類への負担が少なく、生地を傷めにくいのが特徴です。
特に、洗濯表示に「弱」の記載がある場合は、必ず弱水流モードや手洗いコースを選びましょう。
すすぎをしっかり行う
洗剤のすすぎ残しは、カッパの撥水性や防水透湿性を低下させる原因になります。そのため、すすぎは通常の2倍程度の時間をかけることが大切です。
洗剤が残っていると、カッパの機能が低下するだけでなく、かぶれる原因になることもあります。しっかりとすすぎを行い、洗剤を完全に洗い流しましょう。
脱水はしない
カッパは、洗濯機での脱水は避けるようにしましょう。脱水をすることで、生地が傷んだり、防水加工が剥がれてしまう可能性があります。
洗濯が終わったら、洗濯機からカッパを取り出し、水を切ってから、ハンガーにかけて陰干しするのがおすすめです。
カッパを手洗いする時のコツと注意点
カッパは洗濯機でも洗えますが、撥水機能を長く保つためには、手洗いがおすすめです。ここでは、カッパを手洗いする際のポイントと注意点をご紹介します。
- 洗面器にぬるま湯(40℃以下)を張り、中性洗剤を少量溶かします。柔軟剤や漂白剤は、撥水効果を低下させる可能性があるため避けましょう。
- カッパを洗面器に浸し、優しく洗います。ゴシゴシ擦らず、上から押すように洗う「押し洗い」か、水の中で前後左右に振る「振り洗い」がおすすめです。汚れがひどい部分は、柔らかいブラシなどで優しく洗います。
- 洗剤が残らないように、2回以上しっかりとすすぎます。すすぎの水が洗剤の色やにおいがしないことを確認しましょう。
- カッパを平らな場所に置き、タオルで挟んで優しく水気を切ります。遠心力で生地を傷める可能性があるため、洗濯機での脱水は避けましょう。
- 風通しの良い日陰で、平らに広げて乾燥させます。直射日光は、生地の劣化を早める原因となるため避けましょう。乾燥機の使用も避け、自然乾燥がおすすめです。
カッパを手洗いする際は、素材や汚れの種類に合わせた洗剤や洗い方を選び、優しく丁寧に洗ってくださいね。
カッパのカビ対策!簡単綺麗にする方法
雨の日のお供、カッパ。しかし、使った後しっかり乾かさないと、気づいたらカビが生えてしまっていた…なんて経験はありませんか?ここでは、そんなカッパのカビを落とす方法について、詳しくご紹介します。
カッパにカビが生えてしまう原因
カッパにカビが生えてしまう主な原因は、湿気です。雨で濡れたまま放置したり、通気性の悪い場所に保管したりすることで、カビが生えやすい環境になってしまいます。
カッパのカビを落とす方法
カッパにカビが生えてしまったら、以下の方法、手順で対処してみてください
準備するもの
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- 40~50℃のお湯
- 漂白剤
- 歯ブラシ
- 洗濯ネット
カビを落とす手順
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- まず、洗面器やバケツに40~50℃のお湯を張り、漂白剤を適量溶かします。
- カッパを洗濯ネットに入れ、お湯に浸け置きします。5分ほど浸け置きすることで、カビを浮かせて落としやすくします。
- 浸け置き後、カッパを取り出して、カビが生えている部分を歯ブラシで優しく擦ります。
- 最後に、洗剤を使って通常の洗濯を行い、十分にすすいでください。
漂白剤には塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の2種がありますが、カッパの素材に合わせて選びましょう。塩素系漂白剤は色落ちや素材の傷みの原因になることがありますので、酸素系漂白剤を使用することをおすすめします。
お湯の温度は50℃以上の高温だと、カッパが変色したり、素材を傷めます。
また、歯ブラシでこする際は、強くこすりすぎると生地を傷める可能性があるので優しくこすりましょう。
洗濯後は、日陰で十分に乾燥させましょう。直射日光は、カッパの色あせの原因になります。
カッパのお手入れ方法:洗濯後、どうすればいい?
洗濯後の脱水方法や干し方、そして全体的なお手入れ方法について、詳しく解説していきます。
カッパの脱水は洗濯機NG!バスタオルで優しく
カッパの素材は、ビニールや防水透湿性素材など、水が浸透しにくいものがほとんどです。そのため、洗濯機で脱水すると、水が抜けずに洗濯機が故障してしまう可能性があります。
私はこんなやり方で脱水してます。
まず、洗濯が終わったカッパを、大きめのバスタオルで包みます。
包んだカッパを上からぎゅっと押し、水気をしっかり切ってバスタオルが濡れてきたら、新しい乾いたバスタオルに交換して、再度水気を切ります。
これでほぼ水気がなくなるので、あとはハンガーにかけて陰干しすれば完璧です!
カッパのお手入れ方法:洗濯後に撥水スプレー
何度も洗濯を繰り返したり、長期間使用していると、カッパの撥水性が落ちてくることがあります。撥水性が低下すると、雨水が生地にしみ込みやすくなり、快適性が損なわれてしまいます。
そこでおすすめなのが、撥水スプレーです。カッパが完全に乾いた状態で、20cm以上離して全体がしっとり濡れる程度にスプレーしましょう。その後、30分ほど風通しの良い場所で乾かすと、撥水性が回復します。
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