「あれ、この服、いつの間にこんなシミが…?」
クローゼットを開けると、お気に入りの服に茶色のシミがついていること、ありませんか?このシミ、一体どこから来たのか、気になりますよね。
実は、服につく茶色いシミには、いくつかの原因が考えられます。今回は、その原因と、それぞれのシミの落とし方について詳しく解説していきます。
茶色いシミの原因
1. カビ
最も一般的な原因は、カビです。湿気が多く、暗い場所に長時間放置された衣類は、カビが生えやすい環境になります。カビは最初は白い綿毛のような状態ですが、時間が経つと茶色く変色することがあります。
2. サビ
水道水に含まれる鉄分が原因で、衣類に茶色のサビが付着することもあります。特に古い建物では、水道管が錆びていることが多く、洗濯の際に衣類に移ってしまうことがあります。また、衣類の金属部分(ボタンやファスナーなど)が錆びて、それが衣類に付着することもあります。
3. 汚れの酸化
皮脂や汗などの汚れが、空気に触れて酸化し、茶色に変色することもあります。特に、襟や袖口など、汗をかきやすい部分にできやすいシミです。
洗濯で茶色いシミを落とす方法
服についた茶色いシミ、本当に困りますよね。いったいどうやって落とせばいいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、茶色いシミの原因と、家庭でできる簡単な落とし方を3パターンご紹介します。
温水を使ったシミ抜き
まずは温水を使ったシミ取り方法です。手順は以下の通りです
- 温水で洗う
- 液体洗剤を直接塗布する
- 浸け置き洗いをしてみる
温水は、汚れを浮かせて落としやすくする効果があります。40℃前後のぬるま湯に洗剤を溶かし、シミの部分を優しく揉み洗いしましょう。
シミの部分に直接、液体洗剤を塗布し、しばらく置きます。その後、ぬるま湯で洗剤を洗い流し、洗濯機で他の洗濯物と一緒に洗います。
頑固なシミの場合は、ぬるま湯に洗剤を溶かして、シミの部分を浸け置きしてみましょう。数時間〜半日ほど浸け置きすることで、汚れが落ちやすくなります。
酸素系漂白剤を使う
温水を使ったシミ取りが面倒に感じる方は酸素系漂白剤も効果的です。酸素系漂白剤は、色柄物にも使えるのが特徴で、繊維を傷めにくいのがメリットです。
やり方は簡単で、シンクなどにぬるま湯(約50℃)を張り、そこに酸素系漂白剤を溶かします。量は、水1リットルに対して大さじ1程度が目安です。
シミの部分を溶液に浸け、数時間から一晩程度置いておきます。つけ置き後、洗濯機でいつも通りに洗います。
これだけでシミが簡単に消せます。
塩素系漂白剤を使った落とし方
塩素系漂白剤は、強力な漂白作用があり、頑固なシミを落とすのに効果的です。しかし、色落ちや生地の傷みの原因となることもあるため、白い衣類にのみ使用しましょう。
40℃のお湯1リットルに、塩素系漂白剤の表示に従って量を測り、溶かします。
シミが付いた衣類を、溶かした塩素系漂白剤に30分~2時間程度浸け置きします。浸け置き後、十分にすすぎ、陰干しします。
黄ばみや茶色のシミを防ぐ!衣類の正しい保管方法
せっかくのお気に入りの洋服。長く着続けるために、正しい保管方法を知っておきましょう。特に、黄ばみや茶色のシミは、一度ついてしまうと落としにくく、洋服の寿命を縮めてしまう原因になります。
洗濯してからしまう
収納する前に、必ず衣類を清潔な状態にしておきましょう。当たり前のことですが中には一度着て、汚くないからと洗わずに保管してしまう方もいらっしゃるようです。
さきほども書いたように 汗や皮脂は、時間が経つと酸化し、黄ばみや茶色のシミの原因になるので、汚くないと思っても必ず洗濯してからしまうことを習慣にしましょう。
カビ対策を確実に!
カビが生える主な原因は、湿気です。湿気が多い環境では、カビ菌が繁殖しやすくなります。洋服にカビが生えてしまうと、茶色いシミになったり、素材が傷んでしまいます。
クローゼットのドアを開けて定期的に換気を行い、湿気をこもらせないようにした上で、クローゼット内に除湿剤を設置し、湿気を吸収し、カビの発生を防ぎます。
洋服をカビから守るためには、湿気をこもらせないことが大切です。定期的な換気、除湿剤の使用、乾燥などが、カビ対策の基本です。
茶色のシミがどうしても抜けない場合
茶色のシミの原因は様々ですが、サビによるシミは繊維の奥深くまで浸透していることが多く、家庭用洗剤ではなかなか落とすことができません。
洗っても落ちない茶色のシミは、クリーニング店に依頼するのがおすすめです。
無理に漂白剤を使用すると、色落ちや生地の傷みの原因になることがあります。
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