マウンテンパーカーの洗濯頻度は?長持ちさせるお手入れ方法

急な雨風を防いでくれる撥水・防水加工や、冷たい風を遮る防風機能など、アウトドア環境で快適に過ごせるように様々な機能が備わっているマウンテンパーカー。

しかし、これらの機能があるからこそ、「どうやって洗濯すればいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

今回は、大切なマウンテンパーカーを長持ちさせるための洗濯方法と、洗濯機を使う際の注意点を詳しく解説していきます。

マウンテンパーカーの洗濯方法

まず、洗濯に取り掛かる前に必ず確認してほしいのが、マウンテンパーカーの素材と洗濯表示です。

多くのマウンテンパーカーは、ナイロンやポリエステルといった化学繊維で作られています。

これらの素材は比較的丈夫で、「洗濯機洗い可」や「手洗い可」の表示がある製品も多く見られます。

例えば、下のアバハウスのマウンテンパーカーのタグを見てみると、「洗濯機洗い可」のマークと、水温の上限を示す表示(例:30℃)が記載されていることが多いです。

洗濯洗い可能なポリエステルマウンテンパーカー

この表示があれば、基本的には自宅で洗濯できます。

一方で、下の写真のように洗濯機NGのマウンテンパーカーもあります。これはナイロン製です。

洗濯機洗い厳禁のマウンテンパーカー

注意点もあります。ナイロンやポリエステルは熱に弱い性質を持っているため、乾燥機の使用はできるだけ避けたいですが、使ってはいけないわけではありません。

実際私が持っているナイロン製のアバハウスのマウンテンパーカーの洗濯表示には、静止型乾燥機の使用はOKの表示があります。

ただし、乾燥機にかけると、生地が縮んだり傷んだりする原因になることは知っておいてください。また、漂白剤や柔軟剤の使用も控えましょう。

これらの成分は、素材表面に施された撥水加工などの特殊機能を低下させたり、色落ちを引き起こしたりする可能性があります。

例えば、撥水加工が施されたマウンテンパーカーに漂白剤を使ってしまうと、水を弾く効果が薄れてしまうことがあります。

専用洗剤or中性洗剤?

普段の洗濯で使用する一般的な家庭用洗剤は、マウンテンパーカーの洗濯にはあまり適していません。

一般的な洗剤に含まれる界面活性剤や漂白剤、柔軟剤などの成分が、素材にダメージを与えてしまう可能性があるからです。

そこで推奨したいのが、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使用することです。中性洗剤は、一般的な洗剤に比べて成分が穏やかで、素材への負担を軽減できます。

最も望ましいのは、防水ウェア専用の洗剤を使用することです。

専用洗剤は、撥水性や防水性といったマウンテンパーカーの重要な機能を損なうことなく、しっかりと汚れを落とせるように設計されています。

洗剤成分が生地に残留すると、これらの機能に悪影響を及ぼす可能性があるため、液体洗剤を使用するか、粉洗剤を使用する場合はしっかりと溶かしてから使うようにしましょう。

洗濯ネットを使用する

洗濯機にマウンテンパーカーを入れる際には、必ず洗濯ネットを使用してください。

洗濯ネットは、洗濯中の摩擦から生地を守る役割を果たします。

特に、マウンテンパーカーのような高機能素材は、摩擦に弱い場合がありますので、洗濯ネットの使用は必須と言えるでしょう。

また、汚れがひどい衣類や、色落ちの可能性がある衣類とは一緒に洗濯しないようにしましょう。

例えば、泥だらけの作業着と一緒に洗うと、マウンテンパーカーに汚れが移ってしまう可能性があります。

色落ちしやすいジーンズなどと一緒に洗うと、マウンテンパーカーに色移りしてしまうことも考えられます。

洗濯機の設定

洗濯機の設定ですが、水温は40℃以下のぬるま湯を使用してください。熱いお湯は生地を傷める原因になります。

洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤を使用し、量は通常よりも少なめにしてください。洗剤が多すぎると、すすぎ残しの原因になります。

洗濯コースは、「手洗いコース」や「ドライコース」、「弱水流コース」など、優しく洗うコースを選びましょう。

これらのコースは、通常の洗濯コースよりも水流が弱く、生地への負担を軽減することができます。「短時間コース」も有効です。

これは、洗濯時間を短縮することで、生地へのダメージを抑える効果があります。

手洗いの場合

手洗いの基本は、洗濯機で洗う時と同じく、生地を傷めないように優しく洗うことです。

バケツや浴槽に30℃程度のぬるま湯を張り、中性洗剤(おしゃれ着用洗剤が最適です)を適量加えてよく混ぜます。

この中にマウンテンパーカーを浸し、ゴシゴシと擦ったり、揉み洗いしたりするのは避けましょう。生地を傷める原因になります。

では、どのように洗うのか?

おすすめは「押し洗い」です。パーカー全体を優しく押して、洗剤液を繊維の奥まで行き渡らせるイメージです。

例えば、パーカーを水中に沈めて、手のひらで優しく数回押さえる、持ち上げてまた押さえる、という動作を繰り返します。

こうすることで、生地への負担を最小限に抑えながら、汚れを落とすことができます。

マウンテンパーカーの乾かし方

一般的なマウンテンパーカー、特に防水透湿素材を使用しているものは、洗濯機での脱水や乾燥機の使用は避けた方が良いでしょう。

なぜなら、高速回転による摩擦や高熱によって、生地を傷めてしまったり、防水性能を低下させてしまう可能性があるからです。

そこで、すすぎが終わったマウンテンパーカーは、まずバスタオルで優しく包み込み、水分を吸い取ります。

まるで赤ちゃんをくるむように、丁寧に水分を吸い取るイメージです。

その後、風通しの良い日陰に干します。直射日光は生地の劣化や変色を招く原因となるため、必ず避けてください。

ハンガーにかける際は、厚みのあるハンガーを使用するか、複数本のハンガーを使って形を整えながら干すと、型崩れを防ぐことができます。

例えば、フードがある場合は、フードがしっかりと広がるようにハンガーにかけると、乾きやすくなります。

マウンテンパーカーの洗濯頻度

洗濯による劣化は、どんな高価な製品でも避けられない経年劣化の一つです。

それよりも問題なのは、雨に濡れたまま放置したり、汚れが付着したまま保管することです。これらは劣化を早める大きな原因となります。

例えば、泥が付いたまま放置すると、繊維の奥に汚れが入り込んで落ちにくくなり、生地の劣化にもつながります。

雨に濡れたまま放置すると、カビの原因になったり、生地の撥水性を損なう可能性があります。

そのため、マウンテンパーカーは濡れたらしっかりと乾かし、汚れたらすぐに洗うのが理想です。

また、目に見える汚れがなくても、汗や皮脂、雑菌などは付着しています。

特に、登山やハイキングなどで使用した後は、汗をたくさんかいているため、洗濯することをおすすめします。

日常的に使用する場合でも、数回着用したら洗濯するように心がけましょう。例えば、週に2回程度着用する場合は、1〜2週間に1回程度洗濯するのが目安となります。

 

撥水加工を復活させる撥水剤の使い方

マウンテンパーカーの機能性を保つためには、撥水加工も重要です。洗濯後、撥水剤を使用することで、撥水効果を復活させることができます。

撥水剤を使用する場合は、まず、洗剤が残らないようにしっかりとすすぎを行います。その後、別の容器にぬるま湯を張り、撥水剤を適量溶かします。

そこにマウンテンパーカーを約10分程度浸けておきます。これにより、撥水成分が繊維にしっかりと浸透します。最後に、再びしっかりとすすぎを行い、脱水して乾燥させれば完了です。

まとめ

マウンテンパーカーは、適切なケアをすることで長く愛用することができます。

汚れを放置したり、間違った方法で洗濯したりすることは、劣化を早める原因となります。

適切な頻度で洗濯し、必要に応じてクリーニングを利用することで、マウンテンパーカーの機能を維持し、快適に着用し続けましょう。

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