ユニクロのエアリズムは、汗を吸ってすぐに乾く、涼しい着心地で、夏の定番インナーとして人気ですよね。でも、愛用しているうちに、いつの間にか色が変わっていたり、生地が薄くなっていたりして、買い替えたという経験はありませんか?
今回は、エアリズムの寿命について、買い替えるタイミングや、少しでも長く使えるようにするための洗濯方法などを詳しくご紹介します。
エアリズムはどれくらい着れる?寿命は?
夏の定番アイテムとして人気のユニクロのエアリズム。汗を素早く吸収してくれて、さらっとした着心地が魅力ですよね。でも、「一体どれくらいの期間着れるんだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
エアリズムの寿命は、使われている素材や、着用頻度、お手入れ方法などによって大きく変わってきます。
エアリズムに使われている主な素材は、ポリエステルとポリウレタンです。
ポリエステルは吸湿速乾性に優れていて、型崩れしにくいのが特徴で、一般的に、ポリエステルの寿命は4~5年と言われています。
ポリウレタンは伸縮性を出すために使用されていますが、他の素材に比べて劣化しやすく、ポリウレタンの寿命は2~3年程度と言われています。
エアリズムの寿命を短くするNG行動
エアリズムを毎日着用するのか、週に数回着用するのかによって、当然摩耗の度合いが異なりますし、洗濯時に漂白剤を使ったり高温での乾燥は、生地を傷めます。直射日光や高温多湿な場所での保管も、劣化を早めるのでこれらを避けて使っていきましょう。
エアリズムの寿命を見極めるポイント
エアリズムの寿命を見極めるには、以下の点に注目してみましょう。
- 生地の伸び
- 毛羽立ち
- 黄ばみ
- 臭いが気になる
ポリウレタンの劣化により、生地が伸びてしまい、体にフィットしなくなることがあります。
洗濯を繰り返すうちに、生地が毛羽立ち、見た目が悪くなることがあります。
汗や皮脂汚れが原因で、黄ばみが発生することがあります。
消臭効果が低下し、汗のニオイが落ちにくくなることがあります。
これらの症状が見られる場合は、買い替えを検討するタイミングかもしれません。
エアリズムの寿命を長くする洗濯方法
ユニクロのエアリズムは、汗を素早く吸収して乾かす機能性と、肌触りのよさが人気のインナーですよね。でも、せっかく買ったエアリズムが、すぐに黄ばんだり、いやなニオイが気になったりして、がっかりした経験はありませんか?
実は、エアリズムを長く清潔に保つためには、正しい洗濯方法が大切なんです。今回は、エアリズムを長持ちさせるための洗濯方法について、詳しくご紹介します。
なぜエアリズムはニオイがつきやすいの?
エアリズムは、ポリエステルなどの合成繊維でできており、汗を素早く吸収してくれる反面、汗に含まれるタンパク質や皮脂が繊維の奥に入り込みやすく、それが原因でニオイが発生しやすいという特徴があります。特に、ワキの下や襟元などは、汗や皮脂が溜まりやすく、ニオイがつきやすい部分です。
エアリズムの正しい洗濯方法
エアリズムを清潔に保つためには、以下の手順で洗濯しましょう。
- 洗濯機に直接入れる前に、ぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かして、30分ほど浸け置き洗いをすることで、繊維の奥に入り込んだ汗や皮脂の汚れを効果的に落とせます。酸素系漂白剤は、素材を傷めにくく、漂白効果も期待できるのでおすすめです。
- 浸け置き洗い後、洗濯機で洗う際は、おしゃれ着洗いコースを選び、中性洗剤を使用しましょう。脱水は短時間で済ませ、型崩れを防ぐために、洗濯ネットに入れて洗うことをおすすめします。
- エアリズムには、光に当たることで消臭・殺菌効果を発揮するライオナイトPCという素材が使われています。そのため、日当たりの良い場所で陰干しをするよりも、天日干しをする方が、より効果的に消臭・殺菌することができます。
乾燥機の使用は控えめに
乾燥機は、衣類を早く乾かすことができる便利な家電ですが、高温の熱によって、繊維が傷んでしまう可能性があります。特に、デリケートな素材のエアリズムは、乾燥機を使うと縮んだり、型崩れしたりする恐れがあります。そのため、長持ちさせたい場合は、乾燥機の使用は控え、風通しの良い場所で陰干しするか、ハンガーにかけて室内干しをすることをおすすめします。
ただし、乾燥機を使用しても、必ずしも縮んでしまうわけではありません。ご家庭の乾燥機の温度設定や、エアリズムの素材によって、縮みやすさが異なります。もし、乾燥機を使用したい場合は、一度少量の衣類で試してみて、様子を見るようにしましょう。
エアリズムに柔軟剤はNG
実は、エアリズムに柔軟剤を使うことは、素材の機能を損なってしまうだけでなく、思わぬ悪影響を及ぼす可能性があるのです。
エアリズムは、汗を素早く吸収し、乾かすことで、肌を快適に保つ機能を持つ高機能インナーです。この機能を支えているのは、繊維の構造と素材の特性です。
柔軟剤には、繊維を柔らかくし、静電気を防ぐ効果がありますが、同時に繊維の表面をコーティングしてしまうという性質があります。このコーティングによって、エアリズムの汗を吸収し、素早く乾かすという機能が妨げられてしまうのです。
さらに、柔軟剤の香りは、一時的にニオイをマスキングする効果はありますが、汗や皮脂などの汚れをしっかりと落とす効果はありません。むしろ、柔軟剤のコーティングが、ニオイの原因となる汚れを繊維の中に閉じ込めてしまい、時間が経つにつれてニオイが強くなる可能性があります。
エアリズムが涼しい理由は素材にあり
暑い夏でもさらっと快適な着心地で人気のエアリズム。いったいなぜ、エアリズムはこんなに涼しいのでしょうか?その秘密は、素材にあります。
男性用と女性用で違う素材
実は、エアリズムは男性用と女性用で素材が少し違うんです。
男性用エアリズム
東レとの共同開発で生まれたマイクロポリエステルを使用しています。この素材は、髪の毛の1/12という極細の繊維を100本束ねたもので、まるでシルクのようななめらかな肌触りが特徴です。汗を素早く吸い上げて拡散するため、ベタつきにくく、いつでもサラサラとした着心地を保てます。
女性用エアリズム
旭化成せんい開発の植物性由来のキュプラを使用しています。キュプラは、綿を原料とする再生繊維で、吸湿性と放湿性に優れているため、汗をかいても肌に張り付かず、さらっとした肌触りです。デリケートな女性の肌にも優しく、快適に過ごせます。
エアリズムが汗を素早く吸い取る秘密
「ポリエステルは水をはじくから、吸水性がないのでは?」と思った方もいるかもしれません。確かに、一般的なポリエステルは水をはじきますが、エアリズムに使われているポリエステルは、特別な製法で作られているため、吸水性があるんです。
その秘密は、「毛細管現象」にあります。毛細管現象とは、細い管の中に液体が上がっていく現象のこと。例えば、植物が根から水を吸い上げるのも、この毛細管現象のおかげです。
エアリズムは、極細の繊維が束ねられて作られているため、この繊維のすき間に汗が入り込み、毛細管現象によって素早く吸い上げられます。そして、生地の表面に広がって蒸発するので、いつもサラサラとした状態を保てるのです。
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