綿100%の服は洗濯機不可?正しい洗濯方法と染み抜きのコツ

「着心地が良いから」と、普段から綿の服をよく着ている方も多いのではないでしょうか。でも、せっかくのお気に入りの綿の服も、洗濯の仕方によっては縮んでしまったり、シワが寄ってしまったりすることがあります。

この記事では、綿の服を長くキレイに着続けるための、正しい洗濯方法と染み抜きのコツをご紹介します。

綿って何?綿100%のメリット、デメリット

「この洋服、綿100%って書いてあるけど、どういう意味だろう?」と思ったことはありませんか?

洋服のタグを見てみると、「綿100%」という表示をよく見かけると思います。これは、その洋服が綿という植物の繊維だけで作られていることを意味しています。

綿は、私たちが普段着ている洋服やタオル、シーツなど、様々な製品に使われているとても身近な素材です。なぜ綿がこんなに人気なのか、その理由を見ていきましょう。

綿100%の洋服を選ぶメリット

肌触りが優しい

綿は、自然な風合いと優しい肌触りが特徴です。化学繊維と比べて、肌に直接触れても刺激を感じにくいため、敏感肌の人や赤ちゃんにも安心して着せることができます。まるでコットンの雲に包まれているような、心地よい肌触りを体験できます。

通気性がよく、汗を吸収しやすい

綿は、通気性がとても良いので、汗をかいてもベタつきにくく、いつでもサラサラとした肌触りを保てます。特に暑い夏場には、綿素材の洋服が快適に過ごせるでしょう。また、汗を吸収する力が優れているので、汗染みになりにくく、清潔に保てます。

丈夫で長持ち

綿は、丈夫で長持ちする素材としても知られています。繰り返し洗濯しても、型崩れしにくく、長く愛用することができます。

綿100%の洋服を選ぶデメリット

シワになりやすい

綿は、シワになりやすいという性質があります。特に、湿度の高い環境下では、よりシワが目立ちやすくなります。アイロンがけの手間がかかるという点が、デメリットと言えるかもしれません。

縮みやすい

綿は、洗濯すると縮んでしまうことがあります。特に、高温で洗濯したり、乾燥機にかけたりすると、縮みが激しくなるので注意が必要です。

綿が縮む理由

なぜ綿は縮んでしまうのでしょうか?それは、綿の繊維の構造と洗濯時の状態が関係しています。綿の繊維は、たくさんの小さなパイプが集まったような構造をしています。このパイプの中に水分が入り込むと、繊維が膨張します。そして、乾燥するときにこの水分が抜けて、繊維が縮んでしまうのです。

生地の目が粗い、薄手

特に、生地の目が粗いニットやセーター、薄手のTシャツなどは、この縮みが起こりやすいと言えます。これは、生地の目が粗いということは、繊維と繊維の間の隙間が大きいということ。洗濯によって繊維が膨張すると、この隙間が埋まりやすくなり、結果として生地全体が縮んでしまうのです。

新品の綿素材の服

綿の繊維は、水に触れると膨張する性質を持っています。この膨張した状態から乾く際に、繊維が元の状態に戻ろうとする力が働き、結果として生地が縮んでしまうのです。特に、初めて洗濯する綿素材は、繊維の中にたくさんの水分を吸収しやすいため、他の洗濯物よりも縮みやすい傾向があります。

レーヨンやウールなどの合成繊維との混合素材

綿の服が縮む原因の一つに、一緒に洗濯する他の衣類の影響が考えられます。例えば、レーヨンやウールなどの合成繊維は、綿よりも縮みやすい素材です。これらの素材と綿の服を一緒に洗濯すると、洗濯の際に他の素材が縮むことで、綿の服も一緒に縮んでしまうことがあるのです。

また、一度縮んでしまった綿の服を元のサイズに戻すのは非常に難しい場合が多いです。特に、ニット素材の綿の服は、一度縮んでしまうと、元の形に戻すことがほぼ不可能です。

綿100%の服の洗濯方法

「綿100%の服、どうやって洗えばいいんだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。綿素材は私たちの身近な素材ですが、洗濯方法を間違えると縮んでしまったり、型崩れしてしまうことがあります。

まず、洗濯する前に必ず衣服のタグに書かれた洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示には、洗濯機で洗えるのか、手洗いが必要なのか、漂白剤を使っていいのかなど、様々な情報が記されています。

洗濯機で洗う場合

洗濯機で洗う場合は、30℃以下のぬるま湯がおすすめです。高温の水は、繊維を傷めたり、縮みの原因になったりします。

洗剤は中性洗剤を選びましょう。アルカリ性の洗剤は、色落ちや生地の痛みを引き起こす可能性があります。

洗濯時間は短時間で済ませることが大事です。脱水時間が長すぎると、シワの原因になります。

手洗いで洗う場合

手洗いの場合は、以下の手順で行いましょう。

  1. 洗面器にぬるま湯と中性洗剤を溶かして、洗浄液を作ります。
  2. 汚れた部分が外側になるように、衣類をたたんで洗浄液に浸します。
  3. 手のひらで優しく押し洗いします。ゴシゴシこすると生地を傷めてしまうので注意しましょう。
  4. 数回水を替えて、洗剤が完全に落ちるまで丁寧にすすぎます。
  5. 洗濯ネットに入れて、洗濯機の脱水コースを短時間で行います。

 

綿の服を縮ませずに洗う方法!型崩れを防ぐコツ

水流を弱めにする

洗濯機で洗う際は、水流を弱めにすることが大切です。洗濯機は、どうしても強い力で衣類を洗ってしまうため、繊維が傷つきやすく、縮みの原因になります。手洗いコースやドライコースなど、衣類に優しいコースを選ぶようにしましょう。特に、デリケートな素材のものは、手洗いがおすすめです。

洗剤の量を少なめに

洗剤の量にも注意が必要です。洗剤が多すぎると、繊維が傷つきやすくなってしまいます。洗濯表示に従い、適量の洗剤を使用するようにしましょう。

洗濯ネットを使う

皆さんはお気に入りの綿の服を洗うとき、どんなことに気を付けていますか?

「おしゃれ着洗いコースで洗っているよ」という方もいらっしゃるかもしれません。確かに、おしゃれ着洗いコースは、衣類への負担を軽減してくれるのでおすすめです。しかし、それだけでは十分ではありません。

実は、綿の服が縮んでしまう原因の一つに、洗濯機の水流による摩擦があります。洗濯機の中には、ゴシゴシと衣類を洗うためのパドルと呼ばれる部品があり、このパドルが衣類を激しくかき混ぜます。この摩擦によって、特にデリケートな綿の繊維は傷つきやすく、結果として縮んでしまうのです。

そこでおすすめなのが、洗濯ネットの使用です。洗濯ネットに入れることで、衣類を他の洗濯物や洗濯機のパドルから守り、摩擦によるダメージを最小限に抑えることができます。また、洗濯ネットには、メッシュの目が細かいものや粗いものなど、様々な種類があります。汚れがひどい部分は、洗濯ネットの外側にして洗うことで、しっかりと汚れを落とすことも可能です。

洗濯ネットを選ぶ際は、衣類のサイズや素材に合わせて選ぶことが大切です。例えば、ニット製品など、特にデリケートな衣類には、目が細かい洗濯ネットを選びましょう。

脱水の時間は短くする

実は、洗濯機で服を洗う際に、最も生地に負担がかかるのは脱水の工程なんです。脱水は、高速で回転するドラムの中で服を遠心力によって振り回し、水切りをするため、生地が引っ張られたり摩擦を起こしたりして、どうしても傷んでしまいます。特に、綿のような天然素材は、化学繊維に比べて水分を吸収しやすく、乾く際に縮みやすい性質があるため、脱水の時間は短くすることが大切です。

では、具体的にどのようにすれば、脱水の時間を短くできるのでしょうか?まず、洗濯機の設定を見直してみましょう。多くの洗濯機には、脱水時間を調整できる機能がついています。標準の脱水時間よりも短く設定することで、生地にかかる負担を軽減することができます。また、脱水回数を減らすことも効果的です。一度の脱水で十分に水が切れない場合は、再度脱水するのではなく、洗濯機から取り出して手で軽く絞るようにしましょう。

乾燥機やお湯はNG

綿の素材は、熱に弱く、お湯や乾燥機の熱で縮んでしまう性質があります。そのため、綿の服を洗う際は、30度以下のぬるま湯で洗うことをおすすめします。お風呂の残り湯も、温度が適していれば利用できます。

綿の洋服をふっくらと!シワなく仕上げる洗濯のコツ

シワを予防するポイントは、「干し方」にあり!

洗濯が終わったら、そのまま放置せず、できるだけ早く取り出して形を整え、ハンガーにかけて干すようにしましょう。特に、首回りや袖口など、シワになりやすい部分は丁寧に伸ばして、ピンチハンガーなどで固定すると効果的です。

なぜ、干し方が大切なのかというと、綿は湿った状態で放置すると、繊維がよじれてシワになってしまうからです。また、綿は厚手の生地が多いので、生乾きになりやすく、その状態で長時間放置すると、よりシワが定着してしまうのです。

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